11/30/2004

Khao Lak 突撃ルポ

 よくメンソール煙草の広告とかでありますよねぇ。真っ白な砂浜マッ青な空、そしてそれを鮮やかに映し出す超クリアな海。あっしは「こんなとこ、ホントにあんの?」と、かねてから思っていたわけです。あるんだったら実際この目で見てみたいなと。

 つーわけで、あんなきれいなビーチがほんとにあるのかどうかを確認するべくタイに行ってきました。

 プーケットはバリバリの観光地だし、サムイ島は雨季だっつーんで、カオラックという場所をチョイス。プーケット空港から約80kmほど北に位置するそのエリアは、開発したてでまだあまり知られていないリゾート地だとのこと。あっしはさっそくチケットと宿を手配してもらい、プーケット行きのドラゴン航空(ナイスネーミング)212便に飛び乗ったんでやんすよ。

 到着したのは夜9時ごろだったので、とりあえずプールサイドの気取ったバーで猫と戯れながらシンハービールを傾けた後、とてもだらしない姿で就寝。
 そして翌朝。焼き付けるような太陽の光と金持ち欧米人どもの冷たい視線を浴びながら、宿の敷地内にある「Beach →」の看板を野良犬の如くたどったあっしは、こんなところに出くわしたのでっす。

 な、何よ。きれいじゃないの。スッカリ気を良くしたあっしは、2日ほどこのビーチでなーんにもせず過ごしたわけでやんす。

 2日間この海辺でゴロゴロして背中の皮膚がウィンナーみたいな質感になった頃、あっしはもっともっと青いとこはないの?と思い始めたんでございますの。背中がパリパリになってしまったあっしは、さっそくC3POみたいな歩き方で宿内にあるツアー会社に向かい、「もっと青いのあるかね?」と尋ねてみたんでげす。するとカウンターの女性は、上品なタイ・スマイルで、「ある」と申される。「シミラン諸島にお行きなさい。

 翌日、あっしはMr. Boyというよくわからない名を名乗るツアコン(おぼんこぼんのおぼん似)に引率され、シミランへと向かう船に乗り込んだんでございます。
 猟奇的なスピードで爆進する船の上でロデオライドすること約1時間半、こみ上げる胃液を抑えながらふと見てみるとこんな風景が

 こ、こりゃ青い。底まで見えちょるばい。すると「さあ皆さん、シュノーケリング・タイムですよぉー」というMr. Boyのコール。同行した連中がバタバタと飛び込んでゆく。あっしも意を決してマスクとチューブを付けた滑稽な姿で紺碧の海にチェックイン。がしかし、イキがってライフジャケットも足ひれもつけなかった上に、あまりにクリアな海なんでプールみたいな感覚で軽く飛び込んだあっしは、海中を覗き込んで仰天したんでやんす。

 深けぇ!海底は遥か彼方だ!しかもいろんな生き物がうごめいている!ぶがっ!?息ができん!あ゛っ、塩水が!・・・

 初めてのシュノーケリングに丸腰で挑戦したあっしが馬鹿でした。今まで見たこともない海中の様子を目の当たりにして軽くパニック状態に陥ったあっしは、ドザえもん寸前の状態で船に戻り、ベーダー卿のようなフル装備で再び海に帰ったのでした。ようやくコツを掴んだあっしは、頭蓋骨の奥底でアイデンティティが崩壊してゆく音を聞きながら、夢心地でタイやヒラメの舞踊りを堪能したんでございやす。

 さてひとしきり海底の様子を楽しんだ後、Mr. Boy 御一行は最終目的地の島に向かったんでげす。そしてこの島には、まさにあっしの見たかった驚異のビーチが広がっていたんでやんすー!あんな風景こんな風景の中にたたずむあっしの姿は、さぞかし奇妙に映っていたことでしょうなあ。いやぁ、ほんとにあったんでげすなぁ、こんな場所が・・・。

 というわけで、あっしの1週間におよぶ「きれいなビーチ調査」は、帰りに香港の空港から乗ったタクシーがスピード違反で捕まるというオチできれいにまとまったんでございます。

11/14/2004

本日の珍品

 ずいぶん前の話になるが、街のDVD屋でこんなものを見つけた。

 盲侠血滴子? つーことはアレかい、「座頭市 vs 空飛ぶギロチン」つーことかい?片腕ドラゴンことジミー・ウォング親分と対決した「座頭市 破れ! 唐人剣」なら知ってるが、こんなのにお目にかかるのは初めてだ。しかも香港映画?ジャケには確かに勝新が写ってて、名前も「勝新太郎」とはっきり書いてある。何はともあれ内股&小走りでレジへ向かうアタシ。さっそく家に帰って大陸製のプレイヤー(メーカー名:歩歩高)にディスクを叩き込み、はやる気持ちを抑えつつ本編再生。

 座頭市がビルの谷間みたいなところを歩いている。何だかVHSからまんま落としたみたいなひどい画質だ。まったく、初っ端からワクワクさせてくれやがる。そしてタイトルがバコーンと表示されたあと、何の心の準備も出来ていないまま鼻っ面にお見舞いされた衝撃映像にアタシは己の目を疑った

 ディスクを再生してからムダ金を使ってしまったことに気付かされるまで、わずか45秒。なんだよこりゃあ・・・。なんでそこだけ日本語なのよ。しかも気持ち悪いフォントだし・・・。しばし呆然としたものの、徐々に心が躍ってくるのを禁じえなくなったアタシは、とりあえず32倍速のフルスロットルでざっと見てみた。

 しかしこの人、かなり似てる。居合い切りをはじめとした殺陣の数々もなかなかがんばっていて、かなり本家を研究されたご様子。でもちょっと角度が変わるとあまり似てない。それなりのストーリーはありそうだったが、特に興味なし。

 調べてみたところ、どうやら彼は酒巻輝男という日本人俳優なんだそうだ。「好色坊主 四十八手斬り」(68年)なんていうピンク映画でもニセ座頭市を演じて、大映からクレームをくらったことがあるらしい。ほかに「喜劇 急行列車」(67年)という作品に"変わった乗客 A"という役で出演している。

11/11/2004

そして1ヵ月後・・・

相変わらず香港で生活中。

元ブルース・リー邸

撮影:Oresuke Oresky (One of the four horse men)

現在は「浪漫酒店」というラブホテル。
隣はチョウ・ユンファ邸(らしい)。

偉大なる師父の家をラブホにするとはのう・・・。