ウォン・カーウァイの右腕
中環(セントラル)にある有名な長ぁいエスカレーター。この中腹あたりに、新しいカフェができた。といってももう2ヶ月ぐらい前か。前の職場の友人たちが来たときに入ってみたら、なかなか素敵な場所だったのでまた立ち寄った。
3階建ての小洒落たカフェで、煙草が吸えるのは屋上の席のみ。早速屋上へ行くと、席は欧米人でいっぱい。もちろん喫煙者はゼロだ。この様子じゃとても吸えそうにない。仕方なく端の空いている席に座り、セロリ+リンゴのジュースをすすっていると、新規のお客様がご来店の様子。「2人なんだけど席ある?」みたいなことをウェイトレスに聞いているその片割れに目を向けたとたん、私は固まってしまった。恐らく相当な間抜け面で見つめていたであろう私に気づいたその初老の紳士は、ニコリと微笑んで私に会釈をする。思わず "Hi!" と片手を挙げる私。いや違うんだ、これではまるで友達ではないか。いかん、失礼なことをしてしまった。混乱する私。なんつったって、目の前にクリストファー・ドイルさんがいるのだ。そりゃあせるよ。「花様年華」やら「堕落天使」やら「欲望の翼」やら「2046」を撮った人ですよ。私のすぐ背後で何やら撮影の話をしているのですよ。話しかけたい。いや、しかし彼は今美しいご婦人と楽しい時間を過ごされているのではないか。やめとこう・・・。結局、私は帰り際に一礼しただけに留まった。話しかけなかったことを激しく後悔したのは言うまでもない。
後日、会社の同僚にドイル氏に会ったことを誇らしげに言うと、「あー、会ったの?話したかったって?じゃあ、今度一緒に飲む時に君も呼ぶよ」だって。ドイル氏と知り合いらしい・・・。嗚呼、いい歳こいて何を舞い上がっているのだ、私は。





1 Comments:
すまん、今設定をシフトJISに変えたら君のコメント化けちまった・・・
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