8/31/2004

美しければいいんです

 「もはやこれまでか」
 日曜日、中環(セントラル)のウィンザーハウスというビル内にある最後の1軒。店のオヤジに「iPodぁ? No stock らー!」と、香港人特有の語気句をたっぷり効かせて言われた。わかったよ、オヤジ。こんな高価なブツが、香港でここまでフィーバー(ステイン・アライヴ)しちゃってるなんてな。ほとぼりが冷めるまで、しばらく iPod のことは忘るよ・・・。

 帰り際、同じビル内にある映画館の上映作品をふと見ると、もう終わったと思っていた「十面埋伏(LOVERS)」がまだやっていた。正直、どうせ「英雄」と同じなんでしょと思ってはいた。がしかし、何といってもチャン・イーモウ(張芸謀)がチャン・ツィイー(章子怡)を撮るのである。二番煎じであろうと三番煎じであろうと、やはりこれは劇場で観ておきたい。そう思っていた小生は、とりあえず小躍りしながら劇場に入った(この時点でiPodの事はスッカリ忘れている)。劇場に入っておったまげた。1人掛のゆったりとしたソファーがずらっと並んでいたのだ。しかも自動リクライニング付き。席の間はかなり間隔が開いているので、思いっきり体を伸ばして映画を鑑賞できる。これで他のボロ映画館と同じ$60とは何たることよ。しばらくして照明が落ち、予告が始まる。王家衛の「2046」、成龍の「ポリス・ストーリー5」、周星馳の「功夫」という、すんごいラインナップ。9月はたっぷり楽しめそうだ。

 そして「十面埋伏」がスタート。しょっぱな、金城武の大根ぶりに一抹の不安がよぎる(酔っ払って笑っているだけのシーンだったけど)。しかし、その後のツィイー扮する踊り子の登場シーンから不意打ちを喰らった。ツィイーを真正面から撮った画が、突然視界にドーンと飛び込んで来る。ただ立っているだけの画なんだが、小生はこれに完全にやられた。そしてこの後に繰り広げられるツィイーとアンディー・ラウ(劉徳華)のアクション・シークエンス。CG&ワイヤーをふんだんに使った今やお約束ともいえる非現実アクションが怒涛のごとく繰り広げられるが、そこを突っ込む気なんぞ全く起きさせないほど力強く美しいシーンだった。そこから先は、ツィイーとその背景が織り成すあきれるような美しさに目を奪われ、終始口をぽかーんと開けたままだ。字幕など読んでる場合ではない。ストーリーは三角関係+「インファーナル・アフェア」といった趣のいたって単純なもの。だけど目が離せない。「チャン・ツィイーが美しければそれでいいんだ」といったスピリットさえ感じる極上の"映像作品"だ。これは劇場で観ることを強くお勧めする。中国では「役者陣の演技力が足らんので、興行成績が伸びない」と酷評されてるらしいけど。でもいいんです、美しければ!素直にそう思ってしまった作品だ。

しかし香港のみなさん、上映中に携帯で話すのはいい加減やめようよ。。。

8/24/2004

ANNのCD化希望

 先月は予想外のビザのトラブルによって帰国を余技なくされたわけだが、その代わりに「こちらに持ってこなくて後悔しているものベスト5」内にランキングされていた「電気グルーヴのメロン牧場 - 花嫁は死神」を持ち帰ることができた。ロッキングオン・ジャパンで連載されていた、天才的にくだらないコーナーをまとめた単行本だ。何度となく読み返したこの素敵な1冊のおかげで、行き帰りのバスの時間が大変充実したものとなっている。一緒に「俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ」も持って来たかったのだが、九龍城ばりに混沌とした実家の部屋からは残念ながら見つけることができなかった。久々に帰ってきた実家で、汗だくになってこれらを探す32歳。親には大変申し訳ないと思っている。

 これを読んでいたら、昔のオールナイトニッポンが猛烈に聴きたくなった。なんとか聴けないものだろうか。音楽だけの変なコンピは出てるんだけどなぁ。ぜひAmazonで「ANN音源CD化プロジェクト」を立ち上げてもらいたい。パーソナリティー別にリクエストを募って多い順からBOXセット化!私の希望は電気とたけしかな。ついでに局違うけどコサキンもぜひ。というか、何枚組になるんだ?大体、どこのレーベルから出すんだ?やはり無理か。じゃあ、ビター・スウィート・サンバで我慢する。

8/22/2004

雨の西九龍

 先週はほとんど雨だった。降らない日もあったが、そこはただじゃ済まさない香港さん。ほんとだったら降ってるはずの湿度なのに、ギリギリまでふんばっちゃうもんだからたまらない。重く生ぬるい空気が、さながら冷めたあんかけのように身体に絡みつき、不快指数は倍率ドンのさらに倍だ。
 そんな中、先週の出勤BGMは、このとろみのきいた空気を爽やかな南風に変えてくれそうなブラジルものに固執した。あんかけが南風に変わることは決してなかったが、31Bのバスから見える物憂げな九龍の街並みと妙にマッチしていた・・・ような気がする。

しかし、マルコス・ヴァーリのこの変わりよう・・・。
個人的に好きなのは、断然後者の「Previsao Do Tempo」。

この人が・・・

SAMBA '68
1968年

こうなる

Previsao Do Tempo
1973年

8/21/2004

これで踊れ

「サルサの女王」と呼ばれる、ある韓国アーティストのアルバム。
その曲目を自動翻訳サイトで変換してみた。これはその一部。
ごらんのとおり、ジャンル不明の曲名が並ぶ結果となった。
キラー・チューンはやはり CD2 Track 08 でしょう。

CD 1 : Merengue Africa Salsa
05. ねーねーなの
06. くぎ
07. 征服者
10. ねーねーなのRemix
11. 祭りRemix

CD 2 : Latin ballad
02. 行くな
05. 思い出の爪
07. 憎いです
08. がリウォジン道

激突!成龍 vs 怪盗デニス・ムーア

 「80デイズ」(Around the World in 80 Days) のDVD & VCDが発売。あの「80日間世界一周」を、なんと成龍主演でリメイクした大胆な作品だ。香港では、知らないうちに公開されて知らないうちに終わっていたほど話題にならなかったんで、特に期待もせずに観た。
 まあ娯楽作として割と楽しめる内容にはなっている。映像もきれいだし、ジャッキーのアクションもまだいけてた。しかし、注目すべきはその内容よりも奇妙な出演陣だったりする。まず今回ジャッキーがバディを組んでいるのは、「24アワー・パーティー・ピープル」でトニー・ウィルソンを演じたスティーヴ・クーガン。それだけでなんかおかしい。あと、「トレインスポッティング」のスパッド役の人とか、シュワちゃんとか、メイシー・グレイとか、キャシー・ベイツとか、もうワケわかんない。オーウェン&ルークのウィルソン兄弟が、ライト兄弟役で登場っつーのも笑った。香港勢は割りと妥当なとこでカレン・モク、ダニエル・ウーなど。サモハンが黄飛鴻役で出てたのは良かった。でも、実はこの映画で一番期待していたのは、ジョン・クリーズとジャッキーの共演だったんですよ。しかし、ジョンが登場したのはラスト近くの30秒ぐらい。しかも誰とも絡みなし・・・。ということで、“私にとっての”夢の共演は実現してなかったのでした。
 ちなみに、日本で通ってた広東語教室のクラスメイトが出演していたのだが、忍者みたいなカッコをしていたので、全く顔がわからなかった。

8/19/2004

そんなに野蛮ではない

 チョン・ジヒョンの最新作「僕の彼女を紹介します」を観た。香港でのタイトルは「野蛮師姐」。うーん。気持ちはわからんでもないが、なんとも安直なタイトル・・・。
 この映画の軸となるのは、無鉄砲な婦警と気弱な物理教師の恋愛だ。前半は、この2人のロマンスをコミカルかつ簡潔に綴った、予想通りの“猟奇的な”展開。随所に織り込まれたライトなギャグに思わずニヤける。しかし中盤、VCDのDisc2に移ってからトーンが一気に変わる。オープニングで後半の暗い展開を仄めかしているものの、あまりの急なシフトチェンジに少々戸惑ってしまう。その後は「ほら泣け!さあ泣け!」と言わんばかりのシーンの応酬と、前半からは予想も付かなかったストーリー展開で、目頭の温度は上がりっぱなしだ。そして「え、まだ続くの?」と思い始めた頃に、突然「ゴースト」の様な趣になって物語は終了。アジア映画に寛大な私も、ラストのあからさまなオチには流石にズッコケた。
 それにしても色々詰め込んだなぁ。個人的には「猟奇的~」よりは楽しめたけど。タイトルは英題の「Windstruck」が一番いいような気がします。あと、チョン・ジヒョンは面白い顔してるなあと再確認。


僕の彼女を紹介します
2004年

8/17/2004

脈打つ軟骨 Remix

 中環のHMVで Throbbing Gristle のリミックス・アルバムを偶然発見。こんなの出てるなんて、全然知らんかった。オリジナルの不気味なことこの上ないうねりが、ダンサブルかつダウナーなビートに乗っかった感じでかなりかっこ良いです。出勤時のバス(31B)で聴いたら、とりあえず仕事する気は失せました。Mutant という言葉がやたら似合うなー。


Mutant TG
Throbbing Gristle
2004年

8/15/2004

ウォン・カーウァイの右腕

 中環(セントラル)にある有名な長ぁいエスカレーター。この中腹あたりに、新しいカフェができた。といってももう2ヶ月ぐらい前か。前の職場の友人たちが来たときに入ってみたら、なかなか素敵な場所だったのでまた立ち寄った。
 3階建ての小洒落たカフェで、煙草が吸えるのは屋上の席のみ。早速屋上へ行くと、席は欧米人でいっぱい。もちろん喫煙者はゼロだ。この様子じゃとても吸えそうにない。仕方なく端の空いている席に座り、セロリ+リンゴのジュースをすすっていると、新規のお客様がご来店の様子。「2人なんだけど席ある?」みたいなことをウェイトレスに聞いているその片割れに目を向けたとたん、私は固まってしまった。恐らく相当な間抜け面で見つめていたであろう私に気づいたその初老の紳士は、ニコリと微笑んで私に会釈をする。思わず "Hi!" と片手を挙げる私。いや違うんだ、これではまるで友達ではないか。いかん、失礼なことをしてしまった。混乱する私。なんつったって、目の前にクリストファー・ドイルさんがいるのだ。そりゃあせるよ。「花様年華」やら「堕落天使」やら「欲望の翼」やら「2046」を撮った人ですよ。私のすぐ背後で何やら撮影の話をしているのですよ。話しかけたい。いや、しかし彼は今美しいご婦人と楽しい時間を過ごされているのではないか。やめとこう・・・。結局、私は帰り際に一礼しただけに留まった。話しかけなかったことを激しく後悔したのは言うまでもない。
 後日、会社の同僚にドイル氏に会ったことを誇らしげに言うと、「あー、会ったの?話したかったって?じゃあ、今度一緒に飲む時に君も呼ぶよ」だって。ドイル氏と知り合いらしい・・・。嗚呼、いい歳こいて何を舞い上がっているのだ、私は。

8/10/2004

ホ・ジュノの顔はすごい

 遅ればせながら「シルミド」を鑑賞。実話ベースの超重いストーリーだし、痛いシーンも多いんだろうなぁと覚悟していたものの、思ったほどショッキングなシーンもなく、娯楽大作として普通に楽しめました。といっても、所々で何度も涙ぶくろがふくれてきましたけどね。ま、そこは何とかグッと抑えましたよ。
 で、役者陣ですが、見てるだけで涙を誘うようなつぶらな瞳のソル・ギョングや、異様な貫禄でストーリーを引っ張る"国民的俳優"アン・ソンギ、永ちゃんを岩城滉一で割ってライム汁を垂らしたような面持ちのチョン・ジェヨン、若い頃の勝新がコミカルな脇役になってしまったような感じのイム・ウォニ等かなり粒ぞろいの面子でしたが、やはり一番キテたのは鬼軍曹(?)役のホ・ジュノではないでしょうかね。絶対敵に回したくないあのツラ構えと「あー、やっぱりそうなんだ」というキャラ設定に、わかっていながらも引き込まれてしまったりして。ラスト近く、彼がジープから飛び降りるシーンでは、思わず「あっ!」と叫んでしまいました。とりあえず、観といて良かった。「オールド・ボーイ」ほど後に引かなかったし。
 そういえば、ソル・ギョングは次回作であの伝説のレスラー、力道山を演じるらしいですよ。この撮影のために23キロも太ったとのこと。そんな彼の好きな俳優はもちろんロバート・デニーロ・・・。「力道山」、かなり観たい。

8/09/2004

ソース2度つけはあかんで

 同じアパートに最近引っ越してきた料理人のMさん(邦人男性、男前)が、金曜から「こてこて大阪フェア」という素直なタイトルの催し物で串揚げの実演販売をしているらしい。ということで、さっそく会場である銅鑼湾(コーズウェイ・ベイ)のCity Superへ出かける。現地に着いてそれらしき場所を探すと、「Takoyaki & Okonomiyaki」実演販売に群がる人だかりの向こうに、「Kushiage」の文字が。その下で蠢くMさんの白髪頭を発見したので声をかけに行く。軽く挨拶を交わした後、たこ焼き方面を親指で差し「あっちは盛り上がってるんですけどね、こっちは人気ないんですよ」と寂しそうにMさん。そして彼は、2本分の$26しか払ってないのに6本も包んでくれた。濃厚なソースと蓮根のシャリシャリ感がたまりませんでした。ありがとう、Mさん。
 帰りにCity Super内の雑貨屋で、「Last One」という脅迫に負けてイー感じの置き時計を購入。その後インテリアショップ「住好[ロ的](G.O.D.)」で、これまたイー感じの観葉植物を2鉢購入。914のバスで夜景を楽しみながら家路に着く。さようなら日曜日...。

8/08/2004

方中信の渋みを知る

 昨日の晩は、劇場で観ようと思ってて見逃した「旺角黒夜」をDVDで鑑賞。これまで私の中では中途半端な悪役という印象しかなかったダニエル・ウー(呉彦祖)には、「やっといい役貰えたね」と言ってあげたい。「忘不了」に引き続き薄幸な女性を演じるセシリア・チョン(張栢芝)も、その迫真の泣き顔/叫びが冴えまくっている。この主演2人もさることながら、彼らを追う刑事役のアレックス・フォン(方中信)とチン・ガーロッ(錢嘉樂)の2人も抜群だ。彼らの存在感というか雰囲気にも、何だかえらく心を揺さぶられた。錢嘉樂のことは前から名脇役だと思っていたが、方中信がこんなにかっこいいおっさんだったとは。フォンの「お前のためじゃない、お前の両親のためにやってるんだ」とか、チンの「犯人だって命を持った人間だ。だから撃ち殺す前にもう一回だけ考えてみろよ。ま、一回で十分だけどな」という直球の台詞には、何か知らんがグッと来た。結構簡単にグッと来てしまうんですよ、私。
 この映画を観た夜、刑事に足を撃たれた夢を見てベッドから転落。床にしこたま打ち付けた右肩をさすりながら、「旺角黒夜、良かったなぁ」と改めて気持ちを確認し、鼻をかんだ後ベッドに戻った。そのぐらい心に残った。ただし、後味がいいものではないけど。とりあえず、今年観た香港映画の中では今のところ1位ですわ。


旺角黒夜
2004年

8/06/2004

歌舞伎町案内人

 先月末に帰国した時、実家の近所の本屋でふと見かけた1冊の文庫本。タイトルは「歌舞伎町案内人」、著者は李 小牧(リ・シャオム)という人。裏表紙の説明を読んでめちゃめちゃ惹かれ、そのままレジに直行。いやー、面白かった!1988年に留学生として来日した李さんが、歌舞伎町を舞台に裏と表の両社会でどんどん大物になってゆくという自伝なんだけど、これがまた凄まじい人生で。色んな才能があって、しかも恐るべき強運の持ち主。こういう人ってホントにいるんだなぁ。どうやら彼は、今でも"案内人"として歌舞伎町に立っているようです。今度帰国した時は、絶対歌舞伎町に行ってこの単行本にサインをもらう。ああ、もらうよ。「で、案内人って何よ」って感じなんですが、それはぜひこの本を読んで知っていただきたい。ちなみに、この文庫本の表紙で走ってる男性は、李さん本人です。
 読み終わって「これ映画化できるんじゃないの」と思っていたんだけど、すでにクランクアップしてました。しかも今月下旬に公開だって。観たい!観たいよ!で、気になるキャストを確認したら、李さん役はチューヤン。…んー、どうなんでしょう。観てみないとなんとも言えませんな。
 そして李さんは公式ホームページも持っていて、なんとオンラインで歌舞伎町案内の予約も受け付けていました。読み応えたっぷりの日記なども掲載されてます。

8/04/2004

やっぱり Tom Waits は良い

 オタクビルの通称で各種マニアから親しまれている、旺角の信和中心。この雑居ビルの中に、洋楽DVD/VCDの専門店がある。オーナーがかなりスキモノらしく、ロックからジャズまで品揃えは結構すごい。香港の洋楽事情に愕然としていた頃だったので、最初に発見した時は心が躍りだすのを禁じえなかった。ここぞとばかりにKraftwerkやJoy DivisionなどのDVDを入手。たくさん買うとディスカウントしてくれるのも好感が持てる。
 今夜は前回購入したTom Waitsの"Big Time"を鑑賞。初期のフォーキーな頃はもちろん素晴らしいんだけど、ダミ声化してからのジャズ路線もやっぱりイカしてるなぁ。この作品の映像版を観るのは、恥ずかしながらこれが始めて。CD版は特にこれと言った印象はなく聞き流してしまっていたが、実に彼らしいシアトリカルなこの映像を観て、このライヴのカッコ良さを再確認。これを買ったとき、オーナーが「他にも Tom Waits のライヴ映像たくさんあるから、今度仕入れとくよ!」と言っていた。素敵。

映像版は現在廃盤っぽいので、今日はこれをば。

Big Time
Tom Waits
1988年

8/03/2004

廣東道で鬼馬雙星

 昨晩、仕事の同僚たちとともにチムサアチョイへ。行き先は、廣東道にあるRED BOXというカラオケボックス。香港に来て初のカラオケだ。店自体は日本のそれとほぼ同じような感じだが、違うのは食べ物。ビュッフェ形式で食べ放題になっている(らしい)。続々と餌を運び込んでくる同僚たちを尻目に、ボックスの内部を観察する。モニターがでかい。というか、ちょっとしたミニシアターのスクリーンぐらいはある。そしてその左下には普通のテレビモニタが。中国語曲と英語曲に関しては歌本がなく、リモコンを使ってそのテレビ上で選曲するという寸法だ。「アーティストで選ぶ」といった意味のところを選択すると、顔写真付きのリストが現れ、アーティストを選択すると曲目リストが表示されるというしくみ。
 ひとしきり餌を喰らった後、いよいよめくるめく香港ポップスワールドがスタート。ビデオはほとんどが本人出演。しかも、何かボタンを押すとアーティスト本人のボーカルが聴ける…。しかし、みんななかなか上手だ。日本語の曲も器用に歌いこなしている。自分も負けじと、いい加減な広東語でサミュエル・ホイの曲をいくつか歌うが、もちろん全然ダメ。次回までに「鬼馬雙星」あたりを完璧に歌えるようにしておきたいところ。カタカナで覚えるか。

ということで、本日の1枚はこちら。


鬼馬双星
許冠傑(サミュエル・ホイ)
1974年
Mr. Boo!シリーズでおなじみ、ホイ3兄弟の末っ子サミュエルのセカンドアルバム。「Mr. Boo! ギャンブル大将」の主題歌「鬼馬雙星」や、レゲエ風のリズムに切ないメロがたまらない「制水歌」、彼にとって初の広東語曲「鐵塔凌雲」などを収録した名盤。ビートルズやトッド・ラングレンから影響を受けた、わかりやすいけどなかなかあなどれないメロディーライン。そして、それを若干はずしながら歌い上げる、ほんの少しハスキーな広東語の響き。この質感、小学生のころから大好物だったなぁ。ほんとにいいですよ、この人の曲。香港の歌手の中でも数少ない、本当に音楽を愛している人ですね。

8/02/2004

De. Site Cafe in 太子

日本から帰国後、初の日曜日。太子(Prince Edward)のIKEAにて小物を入れるボックス(白)を12個購入。これでテレビの横にある棚の中がすっきりした。IKEAの入っている始創中心の裏手に、香港では珍しいお洒落なカフェを発見。De. Site Cafeというこのお店は、太子という地元色ベタベタな地域の雑居ビルの中にいながら、まるで代官山あたりでお茶しているかのような気分にさせてくれる素敵な空間だ。飲み物のメニューはバラエティーに富んでいたし、人も音楽も静かでインテリアも行き過ぎてない。ためしに緑茶珈琲というものを頼んでみたら、これが結構イケた。いい場所見つけました。